品質にも世界観にもとことんこだわり、インフルエンサーが販売する。そんな新しいスタイルの焼き芋店として注目されている「秘蜜な焼き芋」。TVをはじめとする数々のメディアでも取り上げられている人気店です。
今回は創業ストーリーやおすすめ商品など、「秘蜜な焼き芋」の魅力をさまざまな角度からご紹介。懐かしの石焼き芋屋さんとは一線を画す“かわいい焼き芋屋さん”の姿に、きっと楽しい発見があるはずです。
[お話を聞いた人]
株式会社秘蜜開発
代表取締役 創業オーナー
釜谷あすりさん
「秘蜜な焼き芋」を手がける秘密開発の代表。「秘蜜な〇〇」シリーズをはじめ、さまざまな分野でプロデュース活動を展開。地方創生やSDGsといったテーマにも取り組んでいます。
おしゃれでかわいい
新しいコンセプトの焼き芋店
「秘蜜な焼き芋」は2018年にオープンした、ピンク色が基調のかわいい焼き芋屋さん。
「若い女性が、おしゃれにカッコよく焼き芋を食べられるようにする」をテーマに、実店舗やキッチンカー、全国各地のイベントなどで、こだわりの焼き芋を提供しています。
これまで石焼き芋といえば、昔ながらの移動販売車から買った大きなサイズの芋をほおばる、そんなイメージでした。もちろんこれも素晴らしい文化ではありますが、若い女性にとっては、なかなか利用しづらいという一面も。
そこで「秘蜜な焼き芋」は、味はもちろん、食べやすいサイズ感やデザインを追求したり、エンターテインメント要素を加えたりして再構築。焼き芋という日本の食文化を、現代的にリブランディングしました。
商品は「いもがーる」「いもぼーい」と呼ばれるインフルエンサーたちがファッショナブルに販売しています。表参道で焼き芋専門店というのは史上初とのことで、最先端のトレンドが生まれる街から、新たな焼き芋カルチャーを発信しています。
始まりはキッチンカー
ファンの声で実店舗をオープン
「秘蜜な焼き芋」のストーリーは、軽自動車をレトロにかわいく改造した、1台のキッチンカーから始まりました。キッチンカーは2018年の真夏に営業開始。東京23区内を中心に、人々に焼き芋を届けていました。
▲創業当時のキッチンカーと釜谷さん
釜谷さんといもがーるたちの頑張りによって次第に認知度は高まり、オープン当初から順調にファンを獲得。大手量販店とのコラボやイベントへの出展が増えていきました。
もともと釜谷さんは実店舗を持つ予定はありませんでしたが、「キッチンカーが見つけられない」「食べたかったのに車が移動してしまった」といったお客様の声が多く集まったことを受けて、表参道の実店舗を2020年にオープン。
2022年4月現在は、表参道本店の他にも新大久保店、キッチンカー、オンラインショップなどでおいしい焼き芋を楽しむことができます。
▲秘蜜な焼き芋 表参道本店
今やTV番組やSNSでの露出も増え、注目度が高まっている「秘蜜な焼き芋」。あの驚安の殿堂「ドン・キホーテ」と連携したイベント展開や、食フェスへの出展なども続々と決まっているので、全国の皆さんがいもがーる・いもぼーいと出会える機会は、これからますます多くなっていくでしょう。
▲「ドン・キホーテ」でのイベントの様子
焼き芋店の概念を変える
業界初だらけの販売戦略
「秘蜜な焼き芋」には、従来の焼き芋店にはないユニークな制度や取り組みがたくさんあります。そのいくつかをご紹介しましょう。
まずは先ほども少し触れた、焼き芋を販売するスタッフ「いもがーる」「いもぼーい」の存在。いもがーる・いもぼーいは、選抜オーディションを通過したインフルエンサーで、現在では総勢150名を超えています。
一人ひとりが個性的なバックボーンを持っていて、中には有名TikTokerやYouTuber、さらにはアパレルショップの店長、獣医、保育士といった一面を持つ人もいます。人気のいもがーるが店頭に立つ日は、整理券が配られるほどの行列になることも。
また、47都道府県の「ミスいもがーる」を選出するなど、地方を盛り上げることにも貢献しています。
▲人気いもぼーい「ブルードッグ」
続いてはダンス付きの“社歌”。ブランドの世界観や目指す方向性を表現するために作られたという楽曲のタイトルは「恋する秘蜜な焼き芋」です。
イベント会場ではいもがーるがステージに立ち、歌とダンスのパフォーマンスを披露することもあります。その時は釜谷さん自身もステージいもがーるとして、歌って踊ります。
社歌はSpotify、Apple Music、LINE MUSICなどでサブスク配信されていますので、ぜひチェックしてみてください。
▲社歌「恋する秘蜜な焼き芋」のパフォーマンス。写真左端が釜谷さん
それにしても、自らブランドをプロデュースして、歌のステージにも立ってしまう釜谷さん。アイデアと行動力がものすごいですね。
釜谷さんのお父さんは会社経営者で、その姿を見て育ったからなのか、釜谷さん自身も子どもの頃から起業したいという想いを抱いていたそうです。そしてお父さんの仕事の関係でドバイに数年間住んでいた中学生の時に、世界の広さを実感したことで“何か”が開花。自分で新しいことを発信していくことに目覚めました。
大学卒業後はワコールやリクルートにて会社組織での事業活動を経験し、23歳の時に独立。フレグランスの卸業やライブ配信ビジネスなど、複数の新規事業を立ち上げます。
それと並行して、“温故知新”をテーマに古き良きものを大事にしながら、今の時代に合うようにリノベーションする仕事をしたいと考え、プロデュース事業をスタート。「秘蜜な焼き芋」はその一環です。
こういった釜谷さんの幅広い経験は、既存の枠にとらわれない焼き芋店として、驚きやエンターテインメントを生み出し続ける源泉にもなっています。
独自製法でじっくり熟成
“飲める”ねっとり感
ここからは「秘蜜な焼き芋」の商品について紹介していきます。
看板商品は「熟成プレミアム 秘蜜な焼き芋」。
素材の旨みと自然な甘みが感じられるハイクオリティな1本です。
使用するさつまいもの品種は「紅はるか」。糖度と水分含有量が高く、甘みが抜群の品種です。原料は自社農園で生産したさつまいも(紅はるか)を中心に、周辺の農家からも仕入れています。
▲三重県にある自社農園、その名も「秘蜜な農園」
「秘蜜な焼き芋」は手軽に食べられるように、一般的な焼き芋よりも小さめのサイズになっています。そのため仕入れの際は、通常では市場に出荷されない規格外のサイズのさつまいもを、あえて正規価格で購入しています。
日本の農業の現場には、サイズや色・形が規格外の野菜は売れないため、廃棄されてしまっているという現実があります。発想の転換で“小さいこと”を価値に変えて生産者を守り、さらに食品ロスを防ぐという、SDGsの観点からも素晴らしい取り組みです。
▲紅はるかは、甘みの強い蜜芋。あえて小ぶりなサイズのものを仕入れています
製造にもとてもこだわっています。
“熟成”と名前がついているのは、文字通り熟成の工程をはさむから。提携の工場にて紅はるかを石焼きにしたあと、急速冷凍して店舗に運びます。その後じっくりと寝かせて、旨みと甘みを凝縮。そして自社開発したマシンで焼き直せば完成です。
同店の定番の焼き芋と比べて3倍以上の時間がかかる、とても手の込んだ逸品なのです。
▲製造に1本あたり7時間もかかりますが、おいしい焼き芋のために妥協はありません
▲石焼きにした紅はるかは、急速冷凍して店舗へ運ばれます
独自の2段階製法で焼き上げられた紅はるかは驚くほどやわらかく、もはや“飲める”ほどのねっとり感。蜜がしみ出し、芳醇な甘さを楽しめます。といっても、砂糖やはちみつは使っていないので、ナチュラルでやさしい甘さです。
ちなみに「熟成プレミアム 秘蜜な焼き芋」は毎月3,000本ほど老人ホームにも提供しているそうです。通常なら誤嚥のリスクがあるため、そういった施設ではNGなはずの焼き芋ですが、提供OKが出ているというところからも、その水分量とやわらかさが分かります。
▲独特のねっとり感と、やさしくも濃厚な甘さ。手に持った瞬間にやわらかさが伝わります
もうひとつご紹介したいのが「秘蜜な干し芋」。
こちらは焼き芋と同じ紅はるかを使用した干し芋です。「ドン・キホーテ」でも取り扱いがあり、同店の食品部門で売上上位に入っている人気商品です。
干されて収縮することを考慮して、原料には大きなサイズのさつまいも(紅はるか)を採用。干し芋の名産地として知られる茨城県の工場にて、減圧乾燥という方法で製造されています。天日や風に当てる製法に比べて、外側も内側も均一に乾燥できるのがメリットですが、コストのかかる製法です。
食べてみると砂糖不使用なのに自然な甘さがあり、しっとりと上質感があります。大袋ではなく1袋90gの食べ切りサイズになっているので便利ですね。
▲自然由来のやさしい甘さが楽しめます
焼き芋、干し芋どちらもご家庭で楽しめる通販商品もあるので、興味がある方はチェックしてみてください。JAPAN-BRAND FUNでもお買い求めいただけます。
干し芋は常温、焼き芋は冷凍の真空パックでお届けします。電子レンジで温めて食べても絶品ですし、焼き芋は自然解凍で冷たいまま食べてもスイートポテトのような違った味わいになっておいしいですよ。
▲お店でも通販でも、おいしい焼き芋を味わえます
さつまいもは健康・美容に良い食べ物としても注目されています。ビタミン類や食物繊維が豊富でGI値が低く、その栄養価の高さから、身体を鍛えている人やダイエットを目指す人にもおすすめです。「秘蜜な焼き芋」のリピーターには、誰もが知っている有名な格闘家もいるのだとか。
驚きと発見で人生を豊かに
秘蜜を開発するプロデューサー
釜谷さんは「秘蜜な焼き芋」を通じて、「驚きと発見によって、人生を豊かで楽しいものにしてほしい。いろいろな可能性があることを知ってほしい」と語ります。メインターゲットの若い世代に寄り添えるいもがーる・いもぼーいと一緒に、新しいことを発信しながらブランドを展開していきたいと考えています。
これからも多くの人たちに、おいしくてかわいい焼き芋を届ける一方で、同ブランドを展開する株式会社秘蜜開発は“プロデュース”にも軸足を置いています。どんな商材やサービスも、“秘蜜な”センスでリノベーションできるはず。そんな想いとともに、現在まったく別の業界にて複数の「秘蜜な〇〇」のプロジェクトが進行中とのこと。
次はどんな驚きと発見を私たちにもたらしてくれるのでしょうか。釜谷さんと秘蜜開発の今後のアクションにも注目です。
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