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有機大豆の発酵食品と、和の味わい。自然素材だけで作った「Minakaプロテインキューブ」


有機大豆の発酵食品と、和の味わい。自然素材だけで作った「Minakaプロテインキューブ」


健康志向の高まりとともに注目を集める自然食品。これまでにない素材や製法を取り入れた新商品が続々と登場し、市場も盛り上がっています。

そんな中でご紹介するのが、ナチュラルフードブランド「Minaka」のプロテインキューブです。インドネシアに伝わる大豆発酵食品「テンペ」と和の素材を組み合わせて、おいしさと健康を両立させた商品です。

今回は同商品の製造秘話やこだわりを取材。「Minaka」ブランドを運営するジャパンエナジーフードの相澤和宏さん、ブランドの代表を務める大野南香さんにお話を伺いました。


[お話を聞いた人]

相澤和宏さん

ジャパンエナジーフード株式会社
代表取締役 CEO
相澤和宏さん

大野南香さん

ジャパンエナジーフード株式会社
取締役/「Minaka」代表
大野南香さん


 

和食で世界を健康に
ジャパンエナジーフードとは

ジャパンエナジーフードは「和食で世界を健康に」をテーマに掲げ、食品の企画・製造・販売などを手がけています。使用する素材選びから徹底していて、国産有機大豆を使うなど「国産」「日本」にこだわっています。加工食品の企画・製造だけでなく、飲食店の運営や、食品関連のコンサルティングなど、コンセプトに沿ってさまざまな事業を展開しています。

ジャパンエナジーフード ロゴ

ジャパンエナジーフードの原点は2018年にさかのぼります。もともと生協の商品企画や、福島県の森林資源を活用した事業に携わっていたという相澤さん。ゆくゆくは独立して自らビジネスを立ち上げようと考えていたそうです。

そんなある日、趣味のバドミントンをしていた時のこと、試合の合間に「甘くなく、かつ小腹を満たしてくれる和食が欲しい」と考えたことがあったそうです。ですが、そういったシーンを想定した市販品は海外製品も多く、しっくりくるものがなかなか見つかりませんでした。

そこで「食」に強い興味を持つアイデアマンの相澤さんは、「それなら自分たちで作ってしまおう」とバドミントン仲間と思い立ち、試作をスタートさせました。家庭用のキッチンで試作を繰り返し、少しずつ改善を重ねて完成したのが、無添加の「玄米×味噌シリアルバー」です。

玄米×味噌シリアルバー

▲「玄米×味噌シリアルバー」。添加物を一切使用せず、軽い食感ながらも満足感があるのが特徴。「やさしい味噌」、「さっぱり梅かつお」、「しっかりカレー」の3つのフレーバーがリリースされています

2019年に企業としてジャパンエナジーフードを創業し、同商品をリリース。おやつや朝食、ダイエットフードなどのシーンで多くの人たちに受け入れられました。「玄米×味噌シリアルバー やさしい味噌」は農林水産省主催の「フード・アクション・ニッポン アワード 2020」100産品に入賞しました。

 

“食の安全”への想い
「Minaka」ブランドの誕生

「Minaka」ブランドの代表を務める大野さんは、東京大学医学部の在学中にタレント活動を開始し、テレビをはじめ、さまざまなメディアに出演した経歴の持ち主。大学卒業後、2022年12月現在はデンマークのコペンハーゲン大学の大学院生として、健康、生産者、地球環境、安全性など「食」にまつわる要素を包括した学問・フードサイエンスを学んでいます。

学業を通じて、大野さんは「安全な食を支える力になりたい」と考えるようになったといいます。食の安全は簡単ではありません。食事は安全でおいしいだけではダメで、健康や環境にも配慮し、サイクルを維持していく必要があります。大野さんはフードサイエンスの分野で学んだことを通じて、何らかの形でのアウトプットをもって人々の食を支えていくことを目指しています。

そんな大野さんが相澤さんと出会ったのは、2020年9月のことでした。大学生の頃から食事には気を付けていて、シリアルバーが好きだった大野さん。偶然インターネットで「玄米×味噌シリアルバー」の存在を知って興味を持った大野さんが「インターンとして働かせてほしい」と問い合わせたのがきっかけです。

大野さんはジャパンエナジーフードの事業を手伝いながら、徐々に製品のアイデアを具体化していきます。相澤さんをはじめさまざまなモノの作り手との縁にも恵まれ、やがて「Minaka」ブランドが誕生しました。

 

自然栽培と無添加
こだわりのプロテインキューブ

「みんなが安心して食べられるものを届けたい」という想いから生まれたナチュラルフードブランド「Minaka」の最初のプロダクトが、プロテインキューブです。

身体にも環境にも良いエシカルな食の実践を目指し、グルテンフリー、シュガーフリー、無添加、ヴィーガン対応で、誰でも安心して食べることができます。

Minakaプロテインキューブ

▲「Minakaプロテインキューブ」は3つのフレーバー展開

有機栽培の自然素材を使い、完全無添加で仕上げる。その理想を実現するために、苦労した点もたくさんありました。資金はクラウドファンディングで集めました。材料の調達ひとつ取っても、納得できる食材に巡り合うまでの道のりは長く、価格面や流通面の壁も高かったそうです。美容・健康に良いだけでなく、味についても妥協なく試作を重ねました。

大野さんは食品の商品開発については全くの素人で、完成までには相澤さんをはじめ多くの人たちの助けがあったそうです。

キッチンで試作する大野さん

▲キッチンでプロテインキューブの試作を行う大野さん

 

食べやすくて栄養素も豊富
インドネシア発祥のテンペ

「Minakaプロテインキューブ」の最大の特徴は「テンペ」を使用していること。

テンペとは、インドネシアが発祥といわれる大豆の発酵食品です。大豆を使った発酵食品というと、納豆が思い浮かぶかもしれませんが、テンペは納豆と比べて、独特の香りやネバネバ感はありません。風味も大豆そのものに近く、食べやすく感じる方も多いでしょう。インドネシアでは、テンペを揚げたり焼いたりして食べるのが一般的です。

ちなみに、国内に流通しているテンペはほとんどがインドネシア産。ですが「Minakaプロテインキューブ」は国産にこだわり、日本でも非常に希少な国産有機大豆100%のテンペを使用しています。一般的なテンペとは違い、製造工程で大豆をひきわり納豆のように小さく崩している分、皮をまるごと入れても食感が気になりませんし、豆っぽさも軽減できて、スナックのように食べられます。

テンペイメージ

▲板状に並べた大豆にテンペ菌を加えることで発酵し、白っぽく固まっていきます。

テンペは栄養素も豊富です。健康食品の中には、食材から栄養成分だけを抜き出して製品化されているものも散見されますが、「Minakaプロテインキューブ」はあくまでナチュラルであることを追求。マクロビオティックの“一物全体”の考え方に沿って、食材そのものを食べることを目指しています。

テンペは発酵させているので消化もよく、さらに良質な植物性たんぱく、ビタミンB群、食物繊維、ミネラル、イソフラボンなどが損なわれず豊富に含まれています。

 

日本の食文化を大切に
和素材の自然な甘さを活かす

「Minakaプロテインキューブ」は一口サイズにカットしたテンペの上に、和素材を使ったペーストを乗せ、その二層構造のキューブを焼き上げることで完成します。

「Minakaプロテインキューブ」製造風景

▲「Minakaプロテインキューブ」製造風景

二層構造イメージ

▲下の層がテンペ、上の層が和素材のペーストです

ペーストのフレーバーは味噌・あんこ・抹茶の3種類。それぞれ和の素材が使われているのは、日本の食文化を伝承し、「日本人の身体に合った、日本の食べ物を安心して摂ってほしい」「なるべく国産の食材を使うことで、作り手にも希望を持ってほしい」「作る人も食べる人も、日本の食べ物を安心して楽しめる社会を目指したい」という願いがあるからです。

もちろん味噌もあんこも抹茶も国産で、砂糖は使わず、素材本来の自然な甘さを活かしています。

プロテインキューブ・味噌

▲味噌味は、は大野さんが愛知県出身ということもあり、なじみの深い八丁味噌を使用

プロテインキューブ・あんこ

▲あんこ味は、山梨県の作り手から取り寄せた砂糖不使用のあんこを使用

プロテインキューブ・抹茶

▲抹茶味は、厳選された国産の抹茶を使用

パッケージにも深いこだわりが詰まっています。色味を抑えたシンプルなデザインながらも、ブランドのメッセージ性が充分に表現されています。

印象的な人物のイラストは、ヨガが趣味だという大野さんが自らポーズを取り、その写真をベースにしました。このポーズはアルファベットの「P」のように見えます。「P」は「プロテインキューブ(PROTEIN CUBE)」の頭文字であると同時に、すべて植物性の材料で作られているという意味で「植物(Plant)」の頭文字でもあります。

パッケージデザイン

▲他にも人物の影の部分が大豆、抹茶、小豆になっていたりと、細かな部分にもこだわりが満載。「Everyday Happy」という文字は大野さんの手描きで、自身のモットーなのだそうです

フィルム包装

▲中身はフィルムで丁寧に包装されています

 

関わる全ての人を幸せに
ジャパンエナジーフードが目指すもの

冒頭で紹介した通り、ジャパンエナジーフードは「和食で世界を健康に」をテーマとしています。その実現のために、さまざまな取り組みを行っています。

まずは創業して日の浅い会社を大きくして、社会にインパクトを与えるようになること。
「流通額が増えれば、お客様だけでなく、生産者や製造者といった食品に関わる人たちも盛り上げることができます。ただ、その過程で犠牲になる人が生まれては意味がありません。全工程の事業者が適正な利益を得て幸せになることが、健康にもつながります」と相澤さんは語ります。

その過程において、大野さんがこれまでの経歴で培わってきた、生産者やメーカーの想いを伝える「発信力」、さまざまな環境に身を置くことで生まれる「ユニークなアイデア」は、大きな強みになるでしょう。

さらにジャパンエナジーフードでは、テーマを形にする取り組みの一環として、企画から開発、製造、製品化までをカバーする「0から1を生み出す“ラボ”を作る」ことを目指しています。

これが実現すれば、今までコストなどの兼ね合いで採用できなかったアイデアを、少量生産で素早く形にすることができます。現在は製造を第三者に委託していますが、将来的には生産・加工・流通の一連の流れを自分たちのチームで手がけることも視野に入れているそうです。

こうしたアクションが実を結ぶことで、「Minakaプロテインキューブ」のように斬新な商品がどんどん生み出されようになるのは楽しみですね。ジャパンエナジーフードのこれからの活動にも注目していきましょう。

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